ランメルモールのルチア

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PreviousOCT 2033

 

ルチア・ディ・ランメルモール – ガエターノ・ドニゼッティ
全3幕のオペラ
リブレット:サルヴァトーレ・カンマラーノ(1835年ナポリ版)

 

音楽劇の歴史における重要な作品である『ルチア・ディ・ランメルモール』は、イタリア・メロドラマの感性と、ウォルター・スコットの小説に漂うゴシックな雰囲気が融合して生まれました。2003年にリッカルド・シャイーの指揮で初演を手がけた演出家ヤニス・コッコスは、このオペラを容赦なき追跡劇と捉えています。犠牲者は狂気へと追い詰められ、その様子をドニゼッティはガラス・ハーモニカの幻想的な響きで表現します。再演は、ベルカントのスペシャリストであり、スカラ座にはベッリーニの『カプレーティ家とモンテッキ家』でデビューした指揮者スペランツァ・スカプッチが担当します。キャストには、主演のローザ・フェオラ、ペネ・パティ、ボリス・ピンカソヴィチに加え、重厚なライモンド役としてミケーレ・ペルトゥージが登場します。

 

第1幕: 43分
休憩: 25分
第2幕: 43分
休憩: 25分
第3幕: 60分
終演

 

ラメンモールのルチア

 

作曲:ガエターノ・ドニゼッティ

台本:サルヴァトーレ・カンマラーノ

 

 

あらすじ

以下のあらすじは、イタリア語版による。

 

第1部:出発(全1幕)

エンリーコの城内。ノルマンノが人々とともに、名誉のために忌まわしい秘密を暴くのだと歌う。エンリーコが現れ、一族を救うために妹のルチアを結婚させたいが、彼女が拒んでいると語る。ライモンドが彼女は母の死を悲しんでいるのだととりなすが、ノルマンノは彼女がある男と恋に落ち、密会を重ねていると告げる。人々が戻り、予想通りエドガルドを見つけたと報告する。エンリーコは激怒する。

泉のある庭園。ハープの調べに乗ってルチアが登場する。ルチアはアリーサに、昔ある男が恋人を刺して泉に沈めた、自分はその女の亡霊を見た、と語る。アリーサは不吉な恋はやめるようにと忠告するが、ルチアはエドガルドへの愛を歌い上げる。エドガルドが現れ、急にフランスに行くことになったと語る。2人は結婚を誓い、指輪を交換する。

 

第2部:結婚証明書(全2幕)

第1幕

エンリーコの居室。エンリーコはノルマンノと謀って、エドガルドの不実を証明する偽の手紙を用意する。アルトゥーロとの結婚を拒むルチアに、エンリーコは偽の手紙を見せる。動揺するルチアに向かってエンリーコは、一族を破滅から救うためにアルトゥーロと結婚するよう強要する。ライモンドが現れ、エドガルドからの手紙の返事がないので、あきらめて結婚するようルチアを説得する。

城内の大広間。結婚の祝宴にアルトゥーロが迎えられ、人々は彼をたたえる歌を歌う。ルチアは、結婚の誓約書に署名してしまう。そこにエドガルドが乱入し、有名な六重唱となる。エドガルドはルチアの署名を見て激怒し、ルチアから指輪をもぎとる。混乱のうちに幕となる。

第2幕

エドガルドの城。嵐の音楽のあとにエンリーコが訪れ、一族の敵対関係を解決するために決闘を申し込む。二人は夜明け前に墓地で決闘すると約束する。

エンリーコの城。結婚の祝宴が続いている。ライモンドが現れて祝宴を止め、ルチアがアルトゥーロを刺し殺したことを告げる。血まみれになり、正気を失ったルチアが現れ、有名な「狂乱の場」となる。ルチアはエドガルドとの結婚の幻想を延々と歌い上げる。エンリーコが戻ってくるが、ルチアは天国でエドガルドと再会することを夢見て、倒れる。

墓地。エドガルドは、先祖の墓の前で絶望の歌を歌う。人々が現れ、ルチアが死に瀕していると伝える。死を告げる鐘が鳴り、ライモンドがルチアは死んだと伝えると、エドガルドは剣を自分の胸に刺して後を追う。

プログラムとキャスト

指揮: スペランツァ・スカプッチ
演出、美術、衣装: ヤニス・コッコス
照明: ヴィニーチョ・ケーリ
映像: エリック・デュランソー

 

配役
ロード・エンリーコ・アシュトン:ボリス・ピンカソヴィチ
ルチア嬢:ローザ・フェオラ
サー・エドガルド・ディ・レイヴンズウッド:ペネ・パティ
ロード・アルトゥーロ・バックロー:レオナルド・コルテッラッツィ
ライモンド・ビデベント:ミケーレ・ペルトゥージ
ノルマンノ:パオロ・アントニェッティ

スカラ座管弦楽団および合唱団
スカラ座新制作

スカラ座

ラ·スカラはイタリア、ミラノにある歌劇場でイタリアオペラ界の最高峰とされています。スカラ座合唱団、スカラ座バレエとスカラ座管弦楽団の本拠地 です。初代の歴史的建築物のテアトロ・ドゥカレが焼失し、新劇場として完成されたのが現在の建物です。

 

劇場は1778年8月3日に落成し、アントニオ·サリエリの「見出されたエウロパ」でこけら落としを行いました。

これまでの200年間でイタリアの偉大な芸術家や世界中の人気オペラ歌手の数多くがこのスカラ座の舞台に登場しています。今日では世界屈指のオペラ·バレエ劇場の一つとして認識されています。また、スカラ座アカデミーはこの劇場の直属の学校で、音楽やバレエ、舞台マネージメントなどのプロを養成しています。

スカラ座のシーズンは伝統的に12月7日の聖アンブロジウスの日から始まります。この日の上演はすぐ近くのカレリア内に設置された巨大モニターを通じて生中継されます。

また建物内部にあるスカラ座博物館では昔の楽器屋衣装、ポスター、肖像などスカラ座のコレクションが展示されています。

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